2022年09月29日

二つのお葬式

義母様が100年の生涯を閉じた。

夜10時過ぎに義兄からいよいよ危ないらしいと電話。

二日前に見舞いに行ったらコロナが出て全館閉鎖状態になっていた。
看護師長さんが出てきてくれて、病状や今後の見通しなど聞かせてくれた。

明日なのか10日後なのか分からない状況だと言われ、数日後に迫っていた東京行きを延期した。

葬儀は身内のみに拘り、小さくひっそり静かに送ろうと話し合っていたのでそのように。

ただ、孫たちが最後のお別れはしたいというので十数名になった。


いよいよ危ないと聞き駆け付けると意識はないままだが呼吸は強い。胸が上下するほど呼吸している。
血圧が下がる傾向にあるが、持ち直して多少落着く様子も見える。

頑張って生きている。

朝まで頑張って生きたが呼吸が止まった。


亡くなった直後から数日は魂が浮遊しているように感じることがよくある。
100年と半年の命は完全に燃え尽きたのだろうか、そこに魂は感じられなかった。肉体のみが横たわっているという印象を受けた。

「生き切ったね」と手を合わせた。




その一週間後、実の弟が亡くなった。

未明に家の電話が鳴った。
昨今、固定電話に掛けてくるのはセールスかファックス、いたずら電話が多い、
夜中だ、いたずらかと判断して出なかった。親しい人なら携帯に掛けてくる。

そのまま眠れず早朝に携帯を見ると留守電が入っていた。弟の嫁さんからだった。

この弟は30余年前、両親が亡くなった時に色々あり、音信は極力避ける状態になっていた。
数年に一度会うことがあれば、情が湧いてきて懐かしい顔をお互いにするのだが、彼には彼の事情があり、親しくすることはなかった。

上の弟が亡くなった10数年前、二人で亡くなった弟の傍で一夜を明かした。
その時、これまでのことなど色々話した。そして互いに死んだら知らせようねと約束したのだった。

弟が嫁さんにそれをどう伝えていたのか知らないが、嫁さんは亡くなって直ぐに電話を掛けてきた。
両親が亡くなっあとのごたごたはお人好しだった私を変えた。深く傷付き数年間は人間不信になり苦しんだ。

あの嫁さんのことだ、亡くなったら通夜葬儀の日時を事務的に知らせてくるのだろうと思っていた。

しかし、亡くなった直後に電話掛けてきた、何回も何回も、私を求めているの?


電話を切って直ぐに駆け付けた。

去年会った時、癌が見つかったが抗がん剤が効いて消えたと笑顔を見せた。
だが今年再発し入退院を繰り返していて、数日後に再入院の予定だったのに大量出血してそのままとなった。
嫁さんは信じられず、死を受け入れられないでいた。
斎場が空いてないと言って、ドライアイスを載せて3日間自宅に置くことしたという。


嫁さんは一人っ子で、子を産んでいない。両親も他界。

夫だけが頼りだったのだろう。

離れがたい様子、気持ちが伝わってくる。


優しい気持ちでついていてやることしかできない。

5日間傍に居た。

遺体は段々と劣化する。一ミリ程の虫が付く。


死を受け入れるしかない。



嫁さんは取り乱すことなく気丈に振舞っている。
大したもんだ。



義母様の葬儀と違ってこちらは100人からの弔問客。

米つきバッタのごとく二人並んで頭を下げ続けた。



両親も二人の弟も皆逝ってしまった。


だが優しい夫と優秀だが忙しすぎる娘、孫二人、娘婿、皆が寄り添ってくれる。
私は幸せ者だ。
信頼できるかけがえのない家族がいる。



信頼できる人間が傍にいるという幸せは何物にも代えがたいと改めて思う。




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2022年09月14日

忘備録「隠蔽捜査シリーズ」今野敏著

@隠蔽捜査
A果断 隠蔽捜査2
B疑心 隠蔽捜査3
C初陣 隠蔽捜査3.5
D転迷 隠蔽捜査4
E宰領 隠蔽捜査5
F自覚 隠蔽捜査5.5
G去就 隠蔽捜査6
H棲月 隠蔽捜査7
I清明 隠蔽捜査8
J探花 隠蔽捜査9

このシリーズはおもしろい。
隠蔽捜査「清明」まで読んでの感想。

主人公竜崎伸也、四十六歳、東大卒の警察官僚のキャラが秀逸。
周りからは変人、朴念仁と言われている。

大人社会の忖度や人情の機微に疎いのだが決して冷淡ではない。
冷静に人の意見を聞き、判断を下していく。
そこに竜崎の広い視野と清廉な己の信念が発揮され難事件を解決していく。

私が面白いと思う点は、竜崎の洞察力だ。

捜査員や上司の能力を数回言葉を交わすうちに見抜く。

彼は変な先入観を持たず、真っ直ぐに相手を見抜く目を持っている。

初対面の人(部下)に竜崎がこいつは本心を出しているのか?という目で見る場面も出てくる。
しかし、それにあまり頓着せず受け流すところが流石だと思いながら読み進める。

相手の長所短所を認めながら自分のペースに持って行く。
相手がこの人、もしかするととても広い心で居てくれているんじゃないかと気付き信頼を寄せるようになっていく。

洞察力というのは
物事の性質や原因を見極めたり推察したりするスキルや能力のこと。と辞書には書いてある。
つまり、本質を見抜く力

これがこの小説の面白さだ。
キャリア警察官僚として皆を纏め上げ、能力を発揮してもらうように導くそのキャリアとしての手腕が魅力的だ。


キャリ官僚の仕事は頭脳プレイだ。
情報を集め判断を下さなければならない。

その判断に従って皆が動く。

そして常にその判断には責任がつきまとう。
竜崎は言う、「責任は俺が取る」と、常に腹はくくっている。


武士の世ならば腹を切る覚悟のことだ。


今なら降格や左遷というところか、そんなものいつでも受ける覚悟は出来てるよと娘なら言うだろうなと思いながら読書を楽しんでいる。






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2022年09月04日

義母様100歳

90歳を境にそれまではしっかり者の長女らしく自分をしっかり持っていた義母様だったが突然様子がおかしくなった。

身体が思うように動かなくなり、心細くなったのだろう。
同居の長男にすがりつくようにオロオロとした精神状態になり、親としての立場も振る舞いも失ってしまった。

それでも多少その状況に慣れたのか、施設に入れてもらいたいと言い。自ら望んで入所した。

そういう施設はずっと居させてもらえるわけではなく、入所と退所を繰り返しつつ10年が過ぎた。

入所してしばらくは時々見舞っていたが、子や孫を愛おしむ母の姿はなくなり自分勝手な物言いに呆れることが多くなった。
そういう母親の面倒を見なければならない長男は気の毒だ。
辟易しながらも縋りつく母親を見捨てることもできず懸命に耐えていた。

ある時義兄夫婦の愚痴を聞きつつ、お金のことを聞いてみた。

聞けば、盆暮れに一万円程度の小遣いをくれる.と言う。

老齢年金や軍隊で負傷していた夫の遺族年金などの収入はしっかり握っていて、その中から支払いなどを兄嫁に依頼しているという。


施設から戻されたら兄嫁がご飯から洗濯掃除のうえに介護までするのだ。
施設に払っていた費用分くらいは当然兄嫁に払って当然じゃないかと言うと、目を輝かせた。

息抜きをするのも元手が無くちゃ何もできない。おいしいケーキを買うにもお金はいるのだ。


こりゃ大変だ。(´-ω-`)


義母様とお金の話をしたほうが良いわ。
私達は義母様のお金を当てにしたりしていないから、三人でどうするのが良いか考えて決めるとイイと思うよと伝えた。


後日、義母様のお金(預金)を義兄に移したと報告があった。


早速義兄は念願だった墓じまいに着手した。
小さな小山の上にある古いお墓、小山の中ほどに移設されたという古墳がある不思議な成り立ち。

たぶん古くて誰の所有地なのかもはっきりしないらしい墓地。10数基の墓石がならんでいる。
そんな普通ではない墓が気に入らないらしく、さっさと取り壊してすぐ横のお寺の納骨堂を購入し、移したと言った。



先日、義母様が脳梗塞で意識不明になったと連絡が来た。

その後、少し持ち直して今は少し小康状態。

そこで昨日今後の話し合いがしたいと招集が掛かった。


コロナ以降の社会の変化を受け入れた形。
葬儀は家族のみで済ませる。親戚筋には葬儀の後手紙で知らせることにする。
孫は来なくていい。
という確認。


費用は義母様から移したお金が残り少ない。
足りない時はよろしくと言う。


冗談じゃない!!

と思ったが、その場では言わなかった。


一旦、夫の実家を出て義弟夫婦と話した。


義母様から数百万も受け取って、自分たちの墓を用意し、家を手直しし、その他諸々で足りないと言われても・・・。

私達はこれから墓の用意をしなければならない。
納骨堂には義父・義母様、義兄家族でいっぱい。
義妹はあそこの墓に入れるものと思って安心してた言う。


義姉は不眠症で通院しているとう。
たぶん介護ストレスだ。



三兄弟はもう後期高齢者。


老後というのは本当に厄介なものだとつくづく実感した。





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2022年08月27日

備忘録「れんげ荘」群ようこ著

前回の"あらま!まるでオラウータン"でちょっと触れた群ようこさんの「れんげ荘」

@れんげ荘 、A働かないの 、 Bネコと昼寝 、 C散歩するネコ 、Dおたがいさま 、Eおネコさま御一行

最初の三冊くらいまではうんうん成る程(*・ω・)(*-ω-)と共感やら同情やらで面白く読ませていただいた。

だが、連載も回が重なるとネタ切れになるのか段々キャラクターが色褪せるてきて惹きつける魅力がないんじゃない?と思えてきた。
読み手としては熱が醒めてしまうという体験をしてしまった。


Eのおネコさま御一行に至っては唯々ネコが好きで堪らないという話に終始していて、軋轢のあった母親が亡くなったことで、行き難かった実家に行けるようになったことを喜び、母親を思い出しては気分を悪くする様子に至ると、読んでいて損をした気になった。
図書館で借りた本なのでお金の損はしていないのだが、スッキリしない気分になり、主人公の嫌いなものや事から逃げるような生き方に歯痒さを感じた。

お友達が主人公のお母さんのことを理解して主人公を諭す数行の場面がある。
それが大人の配慮であり思いやりや優しさだろうと思うのだが、主人公はその境地に至らない。

子が親から離れ、親を超える時、親も若かったし思考も幼稚だったんだなと分かる日が来る。
そういう時代だったね。経験が乏しかったよね。と思える日が来る。
そして、親を愛おしむ感情が生まれる。
至らない人ではあったけれど、腹の立つこともたくさんあったけど、それなりに一生懸命に育てたんだよね。ありがとう。と。


好きか嫌いかで生きているような中途半端な人を描いてどうするんだろう。


ネコに嵌まるのは構わないし、ネコに嵌まろうがスターに嵌まろうがその人の趣味だ。それが主体の小説なのかい?
群ようこってこの程度の物書きさんなのかい?と思ってしまった。


社会の汚さ理不尽さに嫌気がさして逃げ出した、逃げただけというのはちょっと面白みがなさすぎないか?
今風の清貧を書いてるの?と最初は思ったのだが、その域には達していないよなぁ・・・あせあせ(飛び散る汗)


さてさて次回はどうなるんだろう。




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2022年08月18日

あらま!まるでオラウータン

近頃、年のせいか髪質が変わってしまって髪型が決まらなくなった。

行きつけの美容院の美容師さんも手を焼いている様子。

程よい大きさのウェーブだったのが変なくねくねになってしまっている。
襟足付近のくねくねが特にねと美容師さんが説明してくれた。


髪型で容姿をかなりアップできていたのに涙ぽろり


今、群ようこさんの「れんげ荘シリーズ」を読んでいる。

大手広告代理店の第一線で働いていた中年の女性が、会社の人間関係や理不尽な会社の歯車としての辛さ、母親との確執に耐えかねて一念発起。

思い切って会社を辞め。
月3万円のボロアパートで独り暮らしを始める。

貯金を取り崩しながら月々10万円の生活費で質素だけど心豊かな日々をおくるというもの。


質素だけど食材は良い物を選び、図書館の本を読み、梅雨の湿気に悩み、夏の暑さと蚊に悩まされ、冬の寒さに耐え忍んで暮らしていても病気をすることもなく、心穏やかな暮らしに満足している生活。

その中で着る物についての記述があった。
お隣さんは白髪の似合う格好いい初老の女性、その人が着ている物がとても素敵で良いなと思っていたら、着れなくなった物はもう処分しなきゃねと仰る。まだ素敵なのにというと着てくれる?・・・


白髪の似合う素敵な女性!!

私も去年まではグレーヘヤーがイイ感じよね (*^^)vと、思っていたのだ。


それが、今年はどうもよろしくない。
白髪が増えてお洒落とは言い難い有様になっている。


「れんげ荘」のお二人さんも服装には気を付けているじゃないか。

ちゃんとブランドを意識していて着ている。もちろん洗濯しアイロンも掛かった清潔なものであることは言うまでもない。老眼で染みを見落としてはいけないと老眼鏡を新調していた。


歳をとっても着る物に気を付けることは大切なんだなと今更ながら考えさせられた。
私のこのWどうでもいい感Wは高齢者の厚かましさであり怠慢なんだわ。

こんなおばあさんになっちゃったから誰も見てないわ。
昔は身長が高くて目立つ人だったから、オシャレには相当にお金を掛けていたけれど、今では時々背が高いねと言われても若い人の中に入れば決して高い方ではない。
人の波に紛れるようになったことをいいことにズボラになっていた。


そんな反省をして鏡を見ると、なんとも情けない姿が写っていた。

外出しない昼間でもせめて身だしなみ程度に日焼け止めの白を顔に塗り、眉を書き添えるくらいのことはしなきゃダメよね。

あーこの髪もなんとかしなきゃ。

そこで白髪染めを思い立った。

何年ぶりだろう、5年?

グリーンノートヘナは白髪のみが染まるのでメッシュになる。
少々明るくてもオシャレになるので気に入っていた。


思い切って明るい色にした。(*^-^*)



失敗だった。あせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)


当時と比べて白髪の量が思った以上に増えていた。

特におでこの生え際、富士額の裾野が真っ赤になっている。


あちゃ〜失敗

こりゃオラウータンだわ。(';')

オラウータンならお目目まん丸で可愛いけど、奥二重の線も消えて小さくなったお目目のオラウータン。


これじゃ外に出れない。がく〜(落胆した顔)



仕方ない。二度染めにしよう。

濃い色を上に掛けるとイイ具合に染まるらしい。



翌日届いた濃いめのヘナでやってみた。


なかなかイイ感じに染まった。


世間の目を気にしなくてももういいじゃないのと思っていたけれど、綺麗な老人になるのを諦めちゃいけないんだ。
あらステキねと言ってもらえる思ってもらえる老女になることを諦めたら、どんどん汚くなっていってしまう。それが年を取るということなのかもしれない。



肝に銘じよう。




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2022年08月11日

布巾

前回の「本当に大事なことはほんの少し」で紹介されていた飛鳥ふきん(3枚組)\1,490が気になった。

布巾は主婦歴40年にもなるとそれはそれは色々試してきた。
蚊帳布巾は母が使っていたのだから相当昔から一般に普及しており、これに勝るものはないと思っていたのだが、化学繊維の吸水力も捨てたもんじゃないぞ!
しかも耐久性に優れているじゃないか、スコッチの布巾やマイクロファイバーやげきおち君、、、etcと渡り歩いた。

いかんせん蚊帳布巾は直ぐにヘタってボロボロになる。数ヶ月経つと糸が切れて染みだらけになり台所の汚さを一身に纏っています状態になる。

ダイニングテーブルで半紙に習字などすると墨が飛んでいたりする。たちまちテーブル拭きは墨を吸い取って洗っても漂泊しても落ちてはくれない。見るも無残な布巾になってしまう。


そこで先日「スコッティ ファイン 洗って使えるペーパータオル 12 x 12 x 27.5 cm \382」というのを買ってみた。
これなかなか優秀。数回洗っても原型を留めている。これなら落ちないシミがついたら惜しげなく捨てられる。が、しかし段々物足りなさ頼りなさがどうも心に引っ掛かって気持ちがスカッとしない。


そうか、布巾で清める行為というのは心がスカッとしなきゃいけなかったのだと気付いた。



そこで、ウーさんお勧めの飛鳥蚊帳布巾を検索してみた。

3枚・約1500円かあせあせ(飛び散る汗) 少し高くなっている。


他にも蚊帳布巾はいろいろある。色柄の可愛い蚊帳布巾を頂いたこともある。縁に色が着いたものも多い。どれも小さいし柄があると少々汚れても目立たないと油断すると段々色が変わり汚くなっていった。


飛鳥蚊帳布巾は真っ白。


同じようにどれがいいの?と思った人のブログを見つけた。(*'▽')
「蚊帳布巾徹底比較 飛鳥ふきんvs吉岡商店ふきん」

軍配は・・・
飛鳥ふきんは丁寧な職人仕事が感じられたそうだ。
吉岡商店は飛鳥ふきんほどの拘りは感じられなかったがクオリティーはそれほど変わらなかったと書いておられる。


飛鳥ふきん1490円、吉岡商店ふきん1000円 どちらも3枚入り。

大きさ厚みもほとんど変わらない。

縫製が丁寧で目の細かさは飛鳥ふきん。


しかし、この値段の差は大きい。!(^^)!


吉岡商店ふきんを買ってみた。

「さちことお茶しない?」のさちこ1977さん徹底した検証ありがとうございます。


ふきんを使うことが嬉しくなる この感覚。

真っ白に拘りたくなるこの清々しさ。


70歳を目前にして味わう、洗い清めるという主婦の幸せ感。




なんだか今まで私はとても損をしていたようだ。





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2022年07月27日

備忘録「本当に大事なことはほんの少し」ウー・ウェン著

副題・・・料理も人生も、すべてシンプルに考える生活術

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中国北京で生まれ育った中国人。日本人と結婚、二人の子の母で中華料理研究家。


私よりも10歳若いから経済成長始まりの世代だなと思ったが、違った。

中国は文化大革命(1966年〜1976年)の時代、多くの知識人が殺され財産・文化財が焼かれた時代。
国が違えば生まれ育った環境は違う。

国は同じでも歳が10違えばゼネレーションギャップを強く感じることは多い。


私は経済成長前の戦後復興の頃に生まれた。
大正生まれの父、昭和初期生まれの母の質素な暮らしの中で育てられた私の感覚に近いものを感じた。


おこがましいが人としての芯の部分が近いなと感じた。


好みや嗜好は勿論違う。
私はバブル景気に浮かれ、高価な物を当然のように身に着けた世代の人間だ。
この年になってようやく”シンプルに生きようよ”という世の風潮に成る程と思い、慣らされつつある自分を自覚している。


そんな私がウーさんにシンパシーを覚えるのは、幼少期の質素だが豊かだった食生活が根本にあるからではないかと思うのである。


あの時代、高給取りでなければ冷蔵庫は家に無かった。
当然、母は毎日市場に行き、その日に店のおやじが仕入れてきた新鮮な食材を買い、その日のうちに料理し家族に食べさせていた。

朝採れは当然のことだったのだ。
新鮮で野菜は匂いがきつかった。アクが強くて強烈だった。
料理はいつも醤油味で、魚の煮付けに、匂いのキツイほうれん草のお浸し、いりこの匂いが鼻に付く味噌汁。漬物。
お世辞にも美味しい食卓ではなかった。
しかし、新鮮な食材の匂いは確かに体が覚えている。



長らくトマトやキュウリに匂いが無くなっていることに気付かなかったが、近年になってあの独特の匂をかぎ懐かしく嬉しくなった。



この本には、シンプルで美味しい料理がたくさん紹介されている。

中華料理が苦手だったが、これなら作れるぞと思う物が多くある。というより、これは私作ってるよという物が多い。

基本的な考えが近いので、行き着く先が一緒になるという感じ。

ウーさんおすすめの太白ごま油は、数か月前に偶然発見し、これからは油はこれだ!! と思ったのだった。


中華料理のコツのようなもの、知らなかったことも多くあった。
回鍋肉とは肉を再び鍋に戻しいれるという意味があるそうで、豚肉は茹でておいて少しずつ使うのだそうです。


蒸し料理も中華の得意とするところ。
読むと成る程、美味しそう。と早速杉の蒸篭(セイロ)を注文した。


最後に
「人生で大事なことは健康でいること、笑うこと。おいしいものを食べること」と書かれている。


途中、体に聴いて献立するのです。とも仰っている。


そうですね。冷蔵庫に食材を詰め込んで、その中のどれを消費したら効率的かなと考えて選び出している。
そう!古くなってしまった傷みそうなものから使ってしまおうと。


身体が冷えに傾いているから、生姜を使った暖かいスープを作った方が良いな。とか便秘気味だからお芋を使った消化のよい物をというふには考えていない。



頭でっかちは食生活でも私の中で幅を利かせていたらしい。ほんとうに頭で生きてるダメ人間。

皮膚感覚を呼び覚まし、磨かなきゃいけませんね。それが幸せに生きる基本ですね。




読んでいて、”地頭イイ人”だなと思った。


地頭良いの定義は、考察力や判断力などに優れ、自ら考え抜く能力を持っている人のこと。

となっているが、”考え抜く能力”というのでは言葉不足じゃないかと私は思っている。
考え抜く土台というか基礎の部分が日本刀のように鍛えられていてぶれない芯をもつ人のことじゃないかと、そこに考え抜く力が備わるのではないかと思うのだが・・・。





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主婦として反省する点が多いと思わされた本だった。





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2022年07月21日

好きな音楽ジャンルがロックだった

70年近く生きてきて、この年になって気付くなんてΣ(・ω・ノ)ノ!

5月に読んだ「夜明けのすべて」(瀬尾まいこ著)の文中に登場した『クイーン』

知ってはいたのだ、Amazonプライムビデオで人気だったので少し見て、台詞が好みじゃなかった。
それで最後まで見なかった。


本を読んで音楽が良いんだと再認識してAmazon-musicの方で聞いて、嵌まりました。


このリズム!!

矢沢永吉も好きなのよと今更ながら思い出した。

ただ、熱狂的なファンにはなれないタイプなのよね私。
恥ずかしながら隠れファンっぽい。あせあせ(飛び散る汗)


今月中旬まで書道の県展作品作成に没頭していた。

どうも思うように書けない。ベターとしている。切れがない。強弱のメリハリが上手くない。


運動神経が無いから機敏なセンスがないのか。体力ないからダメなのか。


そんな時にクイーンの音楽に出会った。



そうそう!このリズムと哀愁。


少し気分が上がったぞ。リズムを体内に。




だが、そう容易くいくはずもなく。

これが今の実力だ。仕方ない。気分を切り替えて立ち直って来年だ!!!(笑)





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2022年07月17日

高脂血症、高いままではダメですか

高脂血症と言われたのが2005年
高脂血症とは中性脂肪やコレステロールなどの脂質代謝に異常をきたした状態

中性脂肪は一応基準値をギリギリのところを出たり入ったり、
高血圧ではない、俗に言う悪玉コレステロール値だけが高い。180前後。

先日橋本病の定期検診に行くと先生が、
LDLコレステロール高いままだね運動していますか?

(私)いえ、運動はできていません。

(先生)玉子など食べていませんか?

(私)食べいません!((^^))

(先生)コレステロール下げる薬・・・。あー昔飲んで合わなかったんだったね。
そろそろやばいよあせあせ(飛び散る汗)
血管年齢調べようか。時間ある?

ということで血圧測定型の測定をしてもらった結果。

なんということでしょうΣ(・□・;)

血管年齢79歳

実年齢より10歳も老けている。
4年前より大幅に後退していた。

(先生)こりゃ血栓あるね。小倉の記念病院で検査してもらった方がよさそうだよ。
記念病院は心臓で有名だからねいい機械持ってるんだよ。

あそこなら新薬が使える、注射型の新薬で月に一回打ってもらうことになる。etc・・・。

(私)それ、高そうですね。あせあせ(飛び散る汗)

(先生)そうだね、えーと保険適用で、14万? 高いね あせあせ(飛び散る汗) いやいや待ってよ一桁多い。たぶん14000円みたいだよ。



即断はできなかった。(-"-)


記念病院での検査や処置は全身3DCTで血栓を探しだし、血栓部分を広げる手術を行うらしい。

こりゃ大ごとじゃないか(-_-メ)
そんなことしなくていいよ。と思ってしまう。


脳梗塞なり心筋梗塞なりで死ぬなら、寿命でしょうよ。


弟は夜寝ている間に逝ってしまった。
寝ているままの安らかな顔をしていた。
父の古い友人で家族ぐるみで親しくして頂いていた小父さんは、お昼寝している間にすやすやと逝っていた。

理想的な死に方だと夫とも話していた。

しかし、死に損なったら悲惨だ。
後遺症が現れ、惨めな姿になり、みんなに迷惑を掛ける。
それが怖い。



食事には相当気を付けている。あとは運動だというが、これが難しい。(..)



さてさて、どうしたものか。。。。。。




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2022年06月21日

備忘録「エミリの小さな包丁」森沢明夫著

冒頭から半分ほどまで暗い愚痴っぽい調子が続き、本選びに失敗したかなと思いつつ読み進める。

今時の女子はこんな風に簡単に妻子持ちに引っ掛かり身の置き所に困り果て自分を見失うのか?
いや、自分を守る言い訳はいっぱい知っていて上手に生きているように見えるけど・・・などと思いながら読んでいた。



だが、エミリは生き方上手ではなく、傷付き疲れ果て、漁師町の古くテレビもなく、ただただ素朴に暮らす祖父のもとに身を寄せる。


祖父は何も言わず、淡々と日々の糧(魚)をとり、調理し、美味しく味わう。

エミリは祖父と釣りをし、料理を見習い、ほんとうの美味しさに感動する。



祖父はエミリに愛用の小さな包丁を渡し、研ぐことからはじめ、魚の捌き方、下処理、味付けを暮らしの中で伝授していく、教えるのではなく一緒に料理し味わう。



そうしたひと夏の日々、エミリは自分を受け入れ、生きていく芯のようなものを自分の中に見いだし立ち直っていく。



何も言わない何も聞かないのは祖父の優しさであり、美味しい物をちゃんとただ食べさせる。それが愛情なのだ。



エミリが去った後、祖父は自分にいう。
「気分よく生きればいい。ただ淡々と」と。




多くを語らず、本を読み、釣りをして糧を得、静かに暮らす老人の姿に深く諭され共感した。


そう!気分よく。日々暮らせば良いんだ。




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