先週、秋鯖が鮮魚店に出た。
ピンクと青がキラキラと輝く姿に一目でこれは秋鯖だと嬉しくなった。
しかも値段が安い。
すかさず店主に「煮物用?」と聞くと
「イエイエなんでも大丈夫!!」「刺身でも胡麻鯖でもOK (○゚ε^○)v ィェィ♪」
ここ北九州は玄界灘・周防灘に面しているため美味しい魚が手に入る。
鯖は鮮度が命。身の締まった鯖は刺身や胡麻鯖、茶漬けが最高なのだ。
茶漬け、胡麻鯖は刺身のように切ってもらうのだが、刺身より細く乱暴に身を切ってもらう。
それを鯖と同量の醤油とアルコールを飛ばした酒に浸し、大匙2〜3杯の摺り胡麻を振り掛け2〜3時間置く。
とても簡単な料理なのだが、鮮度と浸す時間で微妙に辛さや舌触りが違ってくる。
夫は茶漬け派、私は漬け派。
熱々のお茶を注ぐと身が白っぽくなって生っぽさは消える。
漬けは辛くならないように醤油の掛け加減を気にしながらも胡麻と刺身の風味が楽しめる。
よく聞かれるのが鯛茶漬けに近いの?というもの。
鯛茶漬けの方がさっぱりしている。鯖茶漬けは油がのっているので濃厚な感じだと私は思う。
勿論、臭みなど全くない。そういうものは鮮魚店が刺身にはしてくれない。最初からこれは煮付け用だよと教えてくれる。
今日は、超高級魚のアラの 粗(アラ)があった。
見た瞬間に「これ!(゚▽゚*)ニパッ♪」と言っていた。
料理屋の刺身用に仕入れたものの残りで、頭と鰓と骨が粗(アラ)として売られている。
大きな魚なので粗といえども二人で食べるには十分な量がある。そして骨の周りの身は特に美味しい。
店主が「売れなきゃいいな!今日はアラが食えるかなと思ってたのに」と言っている。
私、「だって美味しいこと知ってるもん☆^∇゜) 」と言うと。
店主「美味いよね」
それを聞いていた年配のお客さんが「どの魚ですか?」「そんなに美味しいんだ」とちょっと悔しそうな顔をされていた。
売れなきゃいいなと思っていても、店頭に出してくれている。
やさしい魚屋さんに感謝感謝。
秋の味覚がドンドン出てくる。いい季節に入ったなと実感する。
まだまだ日中は30度を超える暑さだけど、空の雲は高くなってきている。
コスモスが風にそよぐ初秋はすぐそこだ。
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