隣町でコロナ患者が出た。
ネットやテレビの報道ではどこの誰とは言っていないが、町の噂は駆け巡り隣町の誰だれでどこの病院にかかりその病院は今閉まっていると人伝ての情報が入ってくる。
この罹患者、50代の女性で先月トルコから帰国して感染が判明した。
そんな理由では納得できない、この時期にトルコになんか行く???と誰もが言っている。
こうなるともう同情もされない、下手すると村八分状態だ。
皆ピリピリしている。
首相が緊急事態宣言をだすと大変なことになってトイレットペーペーがなくなるらしいとよ、昨日買ってきたわという人もいる。
東京に住む娘のところには保育園から5月6日までできれば登園を控えていただきたいという連絡が来たという。
さて困った。引き続き4歳の子と4月からは5ヶ月半の子供を預けて仕事復帰する手はずで動いていた。
この状況をどう受け止め対処したらいいのか・・・と悩んでいる様子。
当初、若者は感染しないと言われていたが若者の間でも感染は拡大している。
私の住む八幡西区でも大学の入学式の直前で10代の感染が見つかり入学式も取りやめ大学は入講が制限されている。
人々は何に混乱しているのか、
罹患するかもしれないという危機感よりも、行動が制限されることに苛立ち混乱し、社会生活の危機的な状況を不安に感じ、かつ理解できずにいるのではないかと私には映る。
政府や自治体は連休明けまで我慢してくださいと言っている。
連休明けまでという根拠は何なのよと国民は思う。その疑問に丁寧に分かり易く答えてくれる人がいない。
相手はコロナという化け物だ、予測を立てるのは難しい。政府や自治体はとりあえず連休明けと言っているのであって、その時になったら延長することは想像できることなのだが、人々はなかなかそうは思ってくれず、イライラを募らせるだけ。そうして混乱が生じる。
コロナは人の体に寄生して拡散を広げている。相手を殺してしまうと自分も消滅してしまうから人を殺してしまおうとは思ってはいない、人から人に渡り歩いて仲間を増やして巨大化しようとしている。それを食い止めるには人から人に移らせないことで増殖を阻止するしか今は手がない。だから人間側は人と人の接触を避けて増殖を抑え込もうとしている。
罹患した人を手厚く手当てしているから日本は死亡率が低く抑えられている。
この体制を維持するためには医療体制を守る必要がある。医療体制のキャパを超える患者数になると日本でも海外のように多くの患者を見捨てざるを得ない状況になる。そうはさせまいと国も自治体も必死に手はずを整えようとしている。
人はあれもこれも完ぺきに対処することはできない。当然優先順位を設けて事に当たる。それで連休明けまで自粛してくださいという大雑把な物言いになっているのではないかと私は好意的に見ている。もしゆとりがあるなら丁寧に説明するなりしてもらうと混乱は幾分静まるのではないかと思うのだが。
マスクを二枚各家庭に配るということを聞いて、安倍さんどうしたの?と耳を疑った。
このところ安倍さんの歯切れが悪い。
どうしていいのか分からないという雰囲気が見え隠れする。
得意分野ではないのかもしれないが、色々な人がいってくることをいちいち受け入れていたらどこかで躓くことになる。
首相としてやるべきことは取捨選択を誤らないことだ。
心を真っ白にして、この国難の中で命を落とす人を一人でも救う手立ての提言を掬い上げなければならない。自らの内なる力と魂を信じて指揮しなければならないのだ。
もし安倍さんの目が曇っていたらマスク配布のように業者の利権のからむ提言を恥じることなく述べる馬鹿さをさらすことになる。
国を挙げて一丸となって化け物コロナと戦う時なのに、そのことどこまで分かっているのだろうかと思われたらお仕舞だよ。