あさイチでやっていた「おばさん」議論を見ていて、世の中はおばさんを嫌な存在として認識しているいんだ へー、とちょっと違和感を持って見た。
私たちの時代は子供を産めば皆おばさんと呼ばれた。
「○○ちゃんのおばちゃん(*^^*)」と近所の子供たちは近所の母親たちに親しみを込めてこう呼んだ。
皆二十代だった。早い人は二十歳なるかならないかでおばちゃんと呼ばれてもお母さんになった誇らしさをたたえた笑顔でこたえていた印象がある。
おばさんを受け入れないのは子供を持たない人のプライドのように見えた。
「あら!( `ー´)ノお姉さんよ」と言っていた。(笑)
オバタリアンが出現して恥も外聞も脱ぎ捨てたような女性を総称してしまった為おばさんの値をグッと下げた。
これは中年の生活に翻弄され疲れた末にたくましく成長した女性パワーを面白おかしく表現していたように記憶している。
男は年を取ると厚みと苦みと哀愁を湛えた風貌を持つ人が現れ、人々に暖かく称賛されたりする。
ギラギラした若さゆえの青臭さが抜け、味わい深くなるのだろうなと思う。
顔の皴が味わいに変わる。
それにひきかえ女の皴は衰えにしか見えない。
この違いはなんだろう。
皮膚の厚さの違いだろうか。それもあるだろう。女は表皮が男と比べてかなり薄い、ゆえに張りや小皺が表に出やすい。男の小皺縮緬ジワなんて聞いたことがない。(笑)
そうか女は損をしているのか。(^^;
おばさんと揶揄されるのは顔に絡んだこととは限らない。
老け顔をとはいうがおばさん顔とは言わない。
往年の女優さんを見ていてアーこの人も衰えちゃったな、昔は綺麗だったなと思ったりすることが多々ある。しかし、彼女たちの立ち姿やソファに腰かけた姿を見ると流石だと感心する。
背筋がビシッとしていて美しい。堂々としている。
年を重ねた美しさとはこれか、これなんだなと思い至った。
姿形の衰えは仕方ない。だが立ち居振る舞いは努力で補えるのではないだろうか。
往年の女優さん達はさぞや昔から背筋を伸ばし颯爽と歩く訓練を重ねてこられたのだろう。だから今も美しいのだろう。遅きに失した感はあるが見習いたいと思う。
世間が馬鹿にした目を向ける「おばさん」というのは顔や着るものといった小さな範疇のことではないのかもしれない。
他人に不快を与えない気配りの人、あぁ好(い)いねぇという印象を残す気遣いのできる大人の女性を世の中が求めているのかもしれない。
男の大人が格好良くなるのは大歓迎。
大人の女性が格好良くならなくては太刀打ちできないじゃないか。負けてられないよね。(*´▽`*)
負けっぱなしで男社会に鼻であしらわれているようなこの事態...このハードルは超えなきゃよ。
ましてや女が女同士でおばさんの定義を狭めてギャーギャー言ってるなんてナンセンス。
知的で格好いい大人の女を目指して頑張って。
私はもう老齢だから間に合わないけれど、それでもそれなりに頑張るからね。(*^^*)
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