主要道路を車で移動中、車が斎場の前を通った。
斎場の門の脇にご老人男性が、、、泣いておられた。
目を赤くして、ひとり泣いていた。
先日従姉が亡くなり葬儀に出向くと従姉の夫(71歳)がおいおい泣いていた。
人目を憚らない泣き方だった。
悲しみを会う人会う人に泣いて訴えていた。
この人こんな人だった?
何年か前に会った時、「俺はこいつが死んだら直ぐに新しい嫁さん貰うばい」と言ってたじゃない。
あれは強がりだったの?
実際に先立たれたら悲しくなっちゃたの?
それにしてもその泣きようは・・・。
人それぞれに悲しみの表れ方(表し方)は違う。
昔から近しい者を亡くしたショックで縋って泣くのは女と相場は決まっていたが、最近は違ってきているのかもしれない。
葬儀場の門の陰で一人泣いていたお爺さんの姿に私はシンパシーを強く感じた。
そのお爺さんの深い悲しみを感じ取ってしまった。
泣かずに堪えているその姿に、人はより一層の悲しみを受け止め何故か涙してしまうのではないだろうか。
日本人は感情を露わにすること由としない風潮があった。
もっと自然に気持ちを表していいんだよという風に変わってきている。
面(おもて)に出さない感情を慮る優しさや思いやる心根というのは日本人の美徳だったように思うのだが、、、。
悲しみの極致にいるだろうその時、その人となりが現れるものだなと感じた。
夫には私が死んでも人前でオイオイ泣いたりしないでねとお願いしたのだが・・・。
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2021年12月13日
2021年12月06日
備忘録 「荘園」伊藤俊一著
『「荘園」伊藤俊一著 墾田永年私財法から応仁の乱まで』
歴史小説・時代小説の中の人物表現や、大昔から現代にいたる流れを知るのは面白い。
学校で学んだ歴史や年表というのは大雑把に政治や文化の特色を示していたが、学校で教える歴史は基本的なところを知ればいいのだからこれで十分とお偉い方が考えてそうされたのだろうが、教わる方としては記憶科目としての扱いになり面白くもない科目となってしまっていた。
なんと勿体ない時間だったことだろうと今になって思う。
時々NHKbsの「英雄たちの選択」を見る。
歴史上の人物を掘り下げて磯田道史氏をはじめとする知識人たちが意見を出し合い出来事にまつわる知識を披露して下さる。
拝聴していると歴史知識がちょっと膨らむ。英雄たちの側面が垣間見えて興味が湧く。
この中央新書「荘園」は新聞で存在を見つけた。
荘園という言葉は知っていたが、どういう成り立ちで出来上がっていったものなのかは全く知らない。
読めば、要するに国や貴族・寺社の収税・収入の時代の流れなのだ。
国は税収で成り立っている。
税は米や雑穀(後に銭)・労役だ。
読み進めると平清盛が天皇に取り入り、如何にして財力を持ったかがよくわかった。
また源頼朝を新たな視点から見ることができて頼朝の凄さに感じ入ってしまった。
頭の良さ、先見性、評価価値の置き所の秀逸さに感心した。
今までは北条正子の夫でどういうわけか恐妻家で気弱な男子のイメージを抱いていたのだが、大間違いだった。
ある時期、荘園においての農業実践者が請負業者だったということのにも驚いた。
初期においては律令制を導入して口分田が与えられ戸籍で管理されて納税されていたが、飢餓や旱魃搾取などで逃げ出すものが増え管理がままならなくなったらしい。
そうするうちに優れた農業生産者のプロ集団が現れてきた。田堵である。
田堵は拘束は受けず、雇い主である領主が気に入らなければさっさと見切りをつけて他所に移ったらしい。いいな!!
農業従事者はその技術を武器にしたたかに生きていたのだ。!(^^)!
こんな風に側面というかちょっと掘り下げただけで歴史は面白みを見せ始めるのだなと改めて思った。
この本、面白いのだが残念ながら読みづらい。
私などには聞いたことのなかった日本語が次々と出てきて簡単には読み進めない。
それでも世の中便利になった。
頭の悪い私でもスマホで検索しながら読めばなんとかなるのだから有り難い。
さて、次は何を読もうかな。(#^^#)
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歴史小説・時代小説の中の人物表現や、大昔から現代にいたる流れを知るのは面白い。
学校で学んだ歴史や年表というのは大雑把に政治や文化の特色を示していたが、学校で教える歴史は基本的なところを知ればいいのだからこれで十分とお偉い方が考えてそうされたのだろうが、教わる方としては記憶科目としての扱いになり面白くもない科目となってしまっていた。
なんと勿体ない時間だったことだろうと今になって思う。
時々NHKbsの「英雄たちの選択」を見る。
歴史上の人物を掘り下げて磯田道史氏をはじめとする知識人たちが意見を出し合い出来事にまつわる知識を披露して下さる。
拝聴していると歴史知識がちょっと膨らむ。英雄たちの側面が垣間見えて興味が湧く。
この中央新書「荘園」は新聞で存在を見つけた。
荘園という言葉は知っていたが、どういう成り立ちで出来上がっていったものなのかは全く知らない。
読めば、要するに国や貴族・寺社の収税・収入の時代の流れなのだ。
国は税収で成り立っている。
税は米や雑穀(後に銭)・労役だ。
読み進めると平清盛が天皇に取り入り、如何にして財力を持ったかがよくわかった。
また源頼朝を新たな視点から見ることができて頼朝の凄さに感じ入ってしまった。
頭の良さ、先見性、評価価値の置き所の秀逸さに感心した。
今までは北条正子の夫でどういうわけか恐妻家で気弱な男子のイメージを抱いていたのだが、大間違いだった。
ある時期、荘園においての農業実践者が請負業者だったということのにも驚いた。
初期においては律令制を導入して口分田が与えられ戸籍で管理されて納税されていたが、飢餓や旱魃搾取などで逃げ出すものが増え管理がままならなくなったらしい。
そうするうちに優れた農業生産者のプロ集団が現れてきた。田堵である。
田堵は拘束は受けず、雇い主である領主が気に入らなければさっさと見切りをつけて他所に移ったらしい。いいな!!
農業従事者はその技術を武器にしたたかに生きていたのだ。!(^^)!
こんな風に側面というかちょっと掘り下げただけで歴史は面白みを見せ始めるのだなと改めて思った。
この本、面白いのだが残念ながら読みづらい。
私などには聞いたことのなかった日本語が次々と出てきて簡単には読み進めない。
それでも世の中便利になった。
頭の悪い私でもスマホで検索しながら読めばなんとかなるのだから有り難い。
さて、次は何を読もうかな。(#^^#)
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