2022年02月23日

備忘録「サイレントブレス 看取りのカルテ」南 杏子著

静けさに満ちた日常の中で、穏やかな終末期を迎えることをイメージした言葉です。
と、本の冒頭に書かれている。


終末期医療に携わる医師が書いた本。




父が便が黒いと言って病院に行った時はすでに余命云々んの段階ではなかった。


医師に呼ばれ、話を聞くと肝臓の癌は6cm、胃の癌からは出血している。長くて2〜3ヶ月です。と告げられた。



数日後に吐血。毎日大量の血を吐くようになった。


高カロリーの点滴が流し込まれていた。



のたうち回るように苦しんでいる。体を濡れ縄で縛りあげられるような「だるさがくる!」と言う。

何故だろう。

もう死を迎えようとしているのに、この点滴はどういう効果を期待しているのだろうかと思った。苦しみを抑えるための処方なのだろうかと疑問を持った。



担当医師に父は死の覚悟はもうできているんです。昔からその覚悟を常に持って生きてきた人ですから。余命宣告しても大丈夫です。と言ったが信じてくれなかった。僧侶でも自分の死を受け入れらずに苦しむものですよ。と返された。



期せずして伯父が枕元でぼやいた癌かと。



父が力を抜いたのが分かった。
ここは耐えなければならないと思っていた枷が外れたように見えた。



私はもう一度担当医師に高カロリーの点滴を抜いてくださいとお願いした。


翌日点滴が外された。

父は静かになった。



数日後夜中に危篤の連絡が入った。


大急ぎで病院へ。


当直医が心臓マッサージをして生かしてくれていた。



医師は全身運動の後のように汗をかいていた。


不謹慎だが、可笑しかった。



30数年前のあの頃は、一日でも長く生きさせるのが医術だったのだ。


二年後母が癌に倒れた。大腸と肺だった。

その時は父のように苦しませてはいけないと覚悟した。


地域屈指の総合病院に入院し手術を受けた。
しかし、経過は良くなかった。
大腸癌の手術後母は晴れやかな顔をして、肺は手術したくないと言った。
元気になりそうな母に頑張ろうと手術を勧めた。
あの時肺切除なんて冒険させなければもう少し生きられたかもしれないのにと今でも悔やまれる。


術後ドンドン転げ落ちるように死に向かって加速した。

苦しませてはいけない。

母の担当医師は私の意向を聞き入れてくれ、延命治療をせず静かに逝くことに同意してくれた。




この本にはその延命治療による患者が受ける苦しさが書かれている。


そういうことなのかと改めて知らされた思いだ。



どこで生きる希望を完全に捨てるか。


私は延命治療が必要になった段階で終わりにしたいと思っている。

延命治療とは、疾病の根治ではなく延命を目的とした治療のことである。対症療法の1つ。 生命予後不良で根治が見込めない患者に対し、人工呼吸や輸血、輸液などによって延命を図ることを目的とする。 ウィキペディア


この本で印象に残った言葉。

上手に死なせてね。
軟着陸。
綺麗に終わられてくれればいいわ。みっともなく錯乱したり、苦しむのは嫌。




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2022年02月21日

なぜ筑波大付属なのかなぁ

皇位継承二位の悠仁さまが偏差値の高い筑波大付属に合格というニュースを見て

いずれ天皇陛下になる人が偏差値の高い学校に行きたいと思ったのだとしたら、、、と興味を覚えた。


競争率の高い学校で東大を目指して頑張んばりたいの?
それとも、ちょっとしたノリで世間をあっと言わせたかったとか?
へー悠仁さんって頭イイんだと認めてもらいたかったの?



皇室ってそんな世俗の外にいる人たちだと思っていた。

世俗の外にいることに価値が見いだせない状況に皇室が陥っているのだとしたら、それはお気の毒だと思う。



国民とともにある皇室という位置づけで戦後頑張って、親しまれる皇室を目指して存在意義を守ってこられたことに破綻や波紋が生じているのだろうか。



国民の多くは一般国民に交じって競争社会を生きなくていいのよ。あなたたちは特別なんだから。
と、思っている。




もし、不幸にも秀でた頭脳を持って生まれたとしても、頑張って東大・京大に進まなくても独自のルートで勉学の道を進むことだってできるんだもの。専門家を呼んで講義を受けることもできるし、論文を発表してネイチャーに掲載されることだって夢じゃない。現に昭和天皇は生物学者として有名だし、生涯にわたって続けられた功績は大きいと聞いたことがある。


皇室は政治に口出しはできないけれど、日本の文化と社会を守り育てることに大きく関わっている。

これは一般人にはできない皇室の人だからこそできる重要な役目だ。



去年の真子さんの言動を見ていて、アーこの人皇室からなんとしても抜け出したかったんだなと思った。


そうだよね。自由気ままに生きられない囚われの身だと思ったらやってらんないよね。
国民に監視されてるのと同じだもんね。


こりゃ日本から脱出しなきゃ自由は手に入らないぞと思ったのかもしれないね。
でも、一般国民はそれはそれで大変なのよ。
お金を稼がなきゃ生きていけないんだもの。


国民の多くはそんな苦労をしなくていいじゃない。優雅にしなやかに生きる姿が見たいのよと思っているんじゃないかな。




競争社会で揉まれるのは社会の歯車として生きる術(すべ)を得たいと思う人の選ぶ道なのよ。


そこは競争で勝ち取る厳しい入り口なわけで、そんなところに天皇陛下になる人が、競争社会の外にいる人が僕も仲間に入れてよと思うのはちょっと思慮に欠けてるなと思うわけです。
あなたが入ることで一般人の青年が一人弾き飛ばされるんですから。





今の天皇・皇后さまはそのへんよくわきまえているんだなと思う。
愛子さまの進学で相当に頭のいいと聞き及んでいたのに偏差値の高いところに拘らずストレートで進み。二十歳になって綺麗になられた。
無論留学なさるのだろう、ケンブリッジかハーバードか・・・そこで遺憾なく発揮されるんだろうないいな!!と思っている。




品位ある皇室がいつまでも続くことを切に願っている。





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2022年02月18日

それって着服(横領)したってことになるんだよ。

サークルの会費が増えてきて困ると会計さんが言い、通帳作って入れようと思うんだけどと言ってきた。

それは構わないけど、個人の通帳も団体の通帳作るのも犯罪防止の観点から厳しくなってるのよね。団体だと規約その他の書類提出とか求められるしね。と一応釘をさしておいた。


へー、そうなんだ私も一応調べてみるねと言ってその日は電話を切った。

そして昨日、突然「ジャーン!作った(•ㅂ•)و」と得意顔のメール。


自分名義の通帳作って会費入れたよ。(*^。^*)

、、、ってアンタ!! σ゚ロ゚)σ それ、着服になっちゃうだけどあせあせ(飛び散る汗)


本人に全く悪気は無い様子。


旦那が煩くてさ、大金持ってて危ない危ないって。二十万程度でねー、と惚気けてるノーテンキぶり。


20万円程度で通帳作ってそこに入れろと言う旦那さんに私は不信感を持つんですけどあせあせ(飛び散る汗)


何かあった時困るのよ。
私達もう若くないからいつどうなるか分からないもんね。とやんわり言ったが通じない。

あーそんなん全然大丈夫!で、跳ね返された。



もう一人の役員さんに相談したら、主婦ってそんなもんなのよと言う。

私もあなたが説明してくれたから「あーそうなんだ、へー、なるほどね」と思ったもん。



何かあったとは突然倒れて意識がない、或いは予期せぬ不幸に見舞われた時など、その個人名義の通帳はいったんはその名義人のものとみなされ、それはサークルが預けている会費ですと訴えてもすんなりと戻らない可能性があり、面倒な折衝を行わなければならい事態を招きかねない。
だから、個人の通帳に勝手に入れられては困るんですよ。と言いたいがこのコロナ過、電話で伝わることは限られる。気分を悪くされるだろうと思うとなかなか説明しにくい。


そもそも預かっているお金を自分の財布や通帳に入れることに、抵抗がないことがおかしいと私には思えるのだが、それ用に作った真新しい通帳であってもだ。


サークル名義の通帳を作るための書類はいつでも用意できるよ。と伝えたのに。なぜ自分名義の通帳を作って入れる???


主婦感覚というのは恐ろしい。あせあせ(飛び散る汗)



世間にはよくある話で、残された伴侶や子や嫁が第一にすることは銀行預金からの払戻だ。

今は銀行に預けているお金はすぐに凍結されるから急いで現金化しようとするらしい。


そんな時そのお金は私達のものなんですよと言っても、この大変な時に何言ってんだ、ちょっと待ってくれと言われるのは目に見えている。

その挙句、なんで母の名義なんですかおかしいでしょうと言われても反論できない。


そうならない為に、名義等は確かな形にしておかないといけないのだ。


それが主婦相手だと通じない。(-_-メ)


七面倒なこと言って、なんですかうちの子や夫が取ると思ってるんですね。となる。
そんなことしません!! そんな人じゃありませんから!!

こうなったらもう感情論だ。理論を説明しても聞く耳を持たなくなる。



通帳の写真とこの通帳は○○サークルの通帳である。という一筆と著名捺印して私に提出してくださいと言ったが、気分を害した様子だった。



あー困った困った。"(-""-)"





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2022年02月05日

クラクションなんで鳴らすんか( `ー´)ノ

車でメイン道路から郵便局に入ろうとすると入り口を塞ぐ車。

赤信号で車がストップしているうちに駐車場に入りたいが、前が閊えて進めない。
うちは三台目、道路を塞ぐ状況になった。
先頭を見れば駐車場に入らず玄関前で車を止めて人を降ろしている。

夫が軽くクラクションを鳴らした。

先頭車はそのあとも駐車場スペースに入れるのにバックが下手くそでもたもたしている。
迷惑な奴やなと夫と話しながらようやくうちも無事に駐車できた。


そこに例の車の運転手が降りてきて二台目の車のそばに行き何か言っている。
「私じゃありませんよ」と言ったようだ。


そしてうちの車に近付いてきた。

夫がウインドウを下げた。

50代に見える男が「なしてクラクション鳴らしたんや!!ハー?(-_-メ)」
(なして【方言】→何故)


あぁ、やばい奴だったんだと思った。が、暴力団員ではなさそうだ、赤いセーターはちょっと危険な雰囲気ではあるが、車が地味だ。たぶんだが気の荒い北九州・筑豊の男のタイプ。顔が丸くて凄みに欠ける。


夫は普通に顔色も変えず、信号が変わって道を塞いでしまったんでよ。すみません。(^^;
男、鳴らさんでもよかろうが!!(-_-メ)
はい、すみません(^^;


これで男は引き下がった。


もし、私だったら言い返していた。
冷たい顔して何言ってんだこいつ、呆れた顔して、ハァexclamation&question(-_-メ)と。
後ろが閊えているのにあんなところで車止めて降ろします????
サッサと進むのがマナーでしょう( `ー´)ノと。


そういえば昔もこんなことありました。
家族で湯布院に行った時、目抜き通りを人波に押されながら歩いていたらクラクション。
こんなとこ入ってくるかなぁと娘が言ったのが聞こえたらしい。
見ると真っ白のベンツのオープンカー。
乗っているのはいかにもその筋の人。気温8℃の真冬なのに天井がない。吹きっさらし。
私と娘は咄嗟に逃げたのに逃げ遅れた夫がつかまりました。

娘を連れてこい( `ー´)ノ

興奮しています。あせあせ(飛び散る汗)

この時も夫は“すみません”“すみません”と謝って事なきを得ました。

2009年02月22日 久々の湯布院


先日テレビで、煽り運転の末に降りてきていちゃもんつけている様子をスマホで撮って証拠とするというのが放送されていた。
こんな時はそうするのがいいのかと後になって思ったのだが、
うちの場合は車のウインドウを開けてしまっている。そこで私がスマホを出して写したりしたらたぶん男は相当に怒り狂って何をするか分かったものじゃないだろうと思われる。


昨今は窓を開けず、車のドアはロックをかけて立ち去るのを待つ、立ち去らない場合は警察に助けを求める。と、対処法として言われている。



はたしてそれが正解なのだろうか。

暴力に及ぶほどのことはなく、ちょっと文句を言っただけ。の相手に対して知らん顔して警察に通報。というのは冷た過ぎはしないか。


もしかしたら、後続車のことも考えず停車して急かされ、車庫入れでもたついた自分を客観視し、しかし腹立たしくて正当化したくてこちらに矛先を向けただけかもしれない。
そんな時、いやー悪かったと言ってもらえて気が済んだのなら、それでいいじゃないかと夫は思ったのかもしれない。

要するにガキの駄々っ子。


相手を見て、上手くいなしてやるのが大人の力量というものなのかもしれない。



夫は土木設計を生業にしてきたが、昔から土木の現場でヤバそうなおっさん相手の仕事の時も、ニヤリと笑って下手に出ると上手くいってたからと変な自信を持っているようだ。あせあせ(飛び散る汗)



今はそんな時代じゃないかもしれないよ。危ない危ないあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)





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posted by win-manma at 16:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らし