2022年09月14日

忘備録「隠蔽捜査シリーズ」今野敏著

@隠蔽捜査
A果断 隠蔽捜査2
B疑心 隠蔽捜査3
C初陣 隠蔽捜査3.5
D転迷 隠蔽捜査4
E宰領 隠蔽捜査5
F自覚 隠蔽捜査5.5
G去就 隠蔽捜査6
H棲月 隠蔽捜査7
I清明 隠蔽捜査8
J探花 隠蔽捜査9

このシリーズはおもしろい。
隠蔽捜査「清明」まで読んでの感想。

主人公竜崎伸也、四十六歳、東大卒の警察官僚のキャラが秀逸。
周りからは変人、朴念仁と言われている。

大人社会の忖度や人情の機微に疎いのだが決して冷淡ではない。
冷静に人の意見を聞き、判断を下していく。
そこに竜崎の広い視野と清廉な己の信念が発揮され難事件を解決していく。

私が面白いと思う点は、竜崎の洞察力だ。

捜査員や上司の能力を数回言葉を交わすうちに見抜く。

彼は変な先入観を持たず、真っ直ぐに相手を見抜く目を持っている。

初対面の人(部下)に竜崎がこいつは本心を出しているのか?という目で見る場面も出てくる。
しかし、それにあまり頓着せず受け流すところが流石だと思いながら読み進める。

相手の長所短所を認めながら自分のペースに持って行く。
相手がこの人、もしかするととても広い心で居てくれているんじゃないかと気付き信頼を寄せるようになっていく。

洞察力というのは
物事の性質や原因を見極めたり推察したりするスキルや能力のこと。と辞書には書いてある。
つまり、本質を見抜く力

これがこの小説の面白さだ。
キャリア警察官僚として皆を纏め上げ、能力を発揮してもらうように導くそのキャリアとしての手腕が魅力的だ。


キャリ官僚の仕事は頭脳プレイだ。
情報を集め判断を下さなければならない。

その判断に従って皆が動く。

そして常にその判断には責任がつきまとう。
竜崎は言う、「責任は俺が取る」と、常に腹はくくっている。


武士の世ならば腹を切る覚悟のことだ。


今なら降格や左遷というところか、そんなものいつでも受ける覚悟は出来てるよと娘なら言うだろうなと思いながら読書を楽しんでいる。






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posted by win-manma at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らし