なぜなら、法学部だったからです。
殆どのゼミ仲間が法科大学院に進むからです。
当然、わが子も法科大学院に進みたかったのです。
しかし、親の年齢がそれを拒みました。
地方疲弊の現状で零細事業を営む60才を過ぎた親は、子供の生活費の捻出にも事欠く情けない状況にあるのです。
給料を払ったら手元に残らない。或は、銀行に運転資金の融資を願う状況の中、
法科大学院の道を諦めてもらうしかなかったのです。
(奨学金を借りても、学費だけでは大学生活は送れません)
しかし、そんな状況下でも
相変わらずポジティブな母は、
法科大学院だけが法律の道じゃないのよ。
中学校で習ったでしょ


あなたは行政に行きなさい。

国家1種を取って 官僚になるの。

子供・・・「そんなの嫌だ


母・・・「我が家の状況分かってるでしょうに

子供・・・「分かってるけど

母・・・「なに甘い事言ってるの

「バイトしてて司法試験に通るはず無いじゃない !」
「そんなに頭いい子だとは思えないけど

子供・・・「・・・

かくして、わが子は進路を変更して国T の勉強をはじめたのでした。
しかし、この時点ではまだ、
国T落ちたら法科大学院に行くつもりだったようです。

しかし、
根が負けず嫌い (しめしめ ヾ(^-^;) )
試験となると俄然頑張ってしまう悲しい嵯峨。
通ってしまうんですね。可哀相に 。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。
そして、喜び勇んで 東京へ

しかし、ここからは、この母でも予想すらつかぬ展開が待ち受けていたのでした。
(つづく)


