2018年04月24日

清算結了まで漕ぎ着けた。


法人の青色申告を自分でやってみた
からのつづきです。


解散登記をしても会社はまだ終わっていない。

解散登記後、会社の財務処理を終わらせなければならない。(損益±0にする)
その後に清算結了登記を行ない。
閉鎖事項全部証明書(閉鎖謄本)を添えて税務署に最後の青色申告と同じ書類を提出して税金を納める。

と、同時に閉鎖謄本を添えて県市にも法人税を納め、移動届出書を提出しなければならない。

面倒なのは税務署に提出する清算事業年度の申告書だ。
会社に財産(土地や建物、有価証券、預貯金、現金)があったり、負債(借金)が有る場合これをキレイに片付けなければならない。
借金は財産を処分して返済。
返済しても余りが出れば、株主に配当として分け与え、株主は受取った配当金に対して所得税を支払うことになる。
会社としては資産も負債も全て無くなって、±0ということになる。
財産を全て処分しても借金が払いきれない場合は破産ということになり裁判所に頼ることになる。
破産したくなければ債権者に土下座でも何でもして「もういいよ(債務免除)」と言ってもらうしかない。
しかし、「ウンもうイイよ」なんて言ってくれる債権者はいない。
社長が自腹を切って会社にお金を融通して返済するしかない。

社長が融通したお金も勿論 経理上会社の借入金だが、最終段階(清算結了期間)に社長が自分の会社に対して債務免除という形をとる。
債務免除は会社にとっては利益だが、それまでに繰越剰余金がマイナスであれば相殺することが出来る。



今回何に驚いたかって、この債務免除という勘定科目である。

このブログでも何度か書いているが、うちは零細で利益が上がらない設計事務所だった。
それでも自転車操業で18年間なんとか維持してきていた。
しかし
銀行からの長期の借入も完済し、もう借金はしたくないと考え、ちょこちょこ自腹を切ってきていた。
数年前に請けた仕事が赤字の出る設計請負業務で、会社への貸付金が大きく膨らんだ。
(赤字の仕事でも給料は払わなきゃならない)

つまり、私達夫婦が夫の会社に大金を貸している状態になっていた。



これは法的に見れば私達の資産だというのである。
私達は会社に対して債権を持っているということになるらしい。

回収不能のと分かりきっている債権でも、いつか回収できるかもしれないじゃないかということで資産として認識されてしまうというのだ。

ということは





今、夫に何かあった場合、これも含めて遺産ということになるというのである。

とんでもない。!!!(;`O´)oコラー!


そんなマイナス遺産、もらっても困る。!!
ならば、相続放棄しますか?????と言われるらしい。
相続放棄とは全ての遺産を要りませんと言わされることだと認識している。

即刻、家を明け渡せと言われるの??(゚ロ゚;)エェッ!?



会社を休業のまま10数年放置すると休眠会社と認定されると聞き、諸々の手続きが要らず、法人税も掛からないメリットに惹かれていたが、、、。
とんでもない危険をはらんでいた事を知らなかった。


今回の清算結了で、世の中は怖いとつくづく思い知った。




絶対回収不能の債権が、資産だなんて認識は誰も持っていないと思うけれど。
それが世の中の決まりなんだね。



┐('д')┌







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posted by win-manma at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らし
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