2022年09月04日

義母様100歳

90歳を境にそれまではしっかり者の長女らしく自分をしっかり持っていた義母様だったが突然様子がおかしくなった。

身体が思うように動かなくなり、心細くなったのだろう。
同居の長男にすがりつくようにオロオロとした精神状態になり、親としての立場も振る舞いも失ってしまった。

それでも多少その状況に慣れたのか、施設に入れてもらいたいと言い。自ら望んで入所した。

そういう施設はずっと居させてもらえるわけではなく、入所と退所を繰り返しつつ10年が過ぎた。

入所してしばらくは時々見舞っていたが、子や孫を愛おしむ母の姿はなくなり自分勝手な物言いに呆れることが多くなった。
そういう母親の面倒を見なければならない長男は気の毒だ。
辟易しながらも縋りつく母親を見捨てることもできず懸命に耐えていた。

ある時義兄夫婦の愚痴を聞きつつ、お金のことを聞いてみた。

聞けば、盆暮れに一万円程度の小遣いをくれる.と言う。

老齢年金や軍隊で負傷していた夫の遺族年金などの収入はしっかり握っていて、その中から支払いなどを兄嫁に依頼しているという。


施設から戻されたら兄嫁がご飯から洗濯掃除のうえに介護までするのだ。
施設に払っていた費用分くらいは当然兄嫁に払って当然じゃないかと言うと、目を輝かせた。

息抜きをするのも元手が無くちゃ何もできない。おいしいケーキを買うにもお金はいるのだ。


こりゃ大変だ。(´-ω-`)


義母様とお金の話をしたほうが良いわ。
私達は義母様のお金を当てにしたりしていないから、三人でどうするのが良いか考えて決めるとイイと思うよと伝えた。


後日、義母様のお金(預金)を義兄に移したと報告があった。


早速義兄は念願だった墓じまいに着手した。
小さな小山の上にある古いお墓、小山の中ほどに移設されたという古墳がある不思議な成り立ち。

たぶん古くて誰の所有地なのかもはっきりしないらしい墓地。10数基の墓石がならんでいる。
そんな普通ではない墓が気に入らないらしく、さっさと取り壊してすぐ横のお寺の納骨堂を購入し、移したと言った。



先日、義母様が脳梗塞で意識不明になったと連絡が来た。

その後、少し持ち直して今は少し小康状態。

そこで昨日今後の話し合いがしたいと招集が掛かった。


コロナ以降の社会の変化を受け入れた形。
葬儀は家族のみで済ませる。親戚筋には葬儀の後手紙で知らせることにする。
孫は来なくていい。
という確認。


費用は義母様から移したお金が残り少ない。
足りない時はよろしくと言う。


冗談じゃない!!

と思ったが、その場では言わなかった。


一旦、夫の実家を出て義弟夫婦と話した。


義母様から数百万も受け取って、自分たちの墓を用意し、家を手直しし、その他諸々で足りないと言われても・・・。

私達はこれから墓の用意をしなければならない。
納骨堂には義父・義母様、義兄家族でいっぱい。
義妹はあそこの墓に入れるものと思って安心してた言う。


義姉は不眠症で通院しているとう。
たぶん介護ストレスだ。



三兄弟はもう後期高齢者。


老後というのは本当に厄介なものだとつくづく実感した。





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posted by win-manma at 11:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 暮らし
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