その時の衝撃

工場に人気がなかったんです。全て機械化。
最後の箱詰めの所で数人の男性がいただけでした。
その時思いました。
もう人が工場で働く時代ではない。
子供を育てるに当たって、その事実を認識して子供の方向性を見極めないと困った事態になるぞ

あれから13年予想は的中しました。
人の労力はITと機械に取って代わられ、残り少ない人的労力は中国に奪われしまいました。
企業に必要とされるのは、優秀な人材のみです。
優秀な人材とは

大学や高校をこの春卒業した中の上位≒20〜30%の人材を一般的には指すようです。
或は、ヘッドハンティングされるような実績を就職先で上げた人。
今、多くの若者がフリーターや派遣労働に付かざるを得ない状況におかれています。
そして、今、アメリカから発生した世界恐慌の波に押流されるように突然のリストラ。
賃金格差は広がる一方、貧困層は常に絶望の淵に立たされている状況です。
国は就職斡旋や雇用保険の延長などという対処療法でごまかそうとしています。
かつては、税金がダム建設、都市計画、高速道路など公共事業へと流れ、労働、賃金となり。社会は大きく成長して行きました。
国が国民の労働と企業の成長を引っ張ってゆく大きな政府というやつです。
それを、阻止したのが小泉改革です。
もう国が引っ張ることはやめて、成長した国民や企業の力に任せよう。公共事業も終わりにしよう。無駄な道路やダムはつくるまい。企業が自由に思う存分力が出せるように規制もゆるめよう。
これが小さな政府です。
そして、自由になった市場で何が起こったか。
弱肉強食の時代です。
強い企業が弱い企業を食って大きくなる。
強い企業にならねば食い殺される。
今回の金融危機は、金融市場に介入しないとするアメリカの市場原理主義の破綻だといいます。
円は回るという意味でしょう。?
税金として集められた円を、吐き出す時、消えてなくなるような使い方、一箇所に留まるような使いかをしてはいけない。
円が良く転がるようにして出さなければいけない。
日本中の人達に行き渡るように回さなければいけない。
景気がよくなるとはそういうことでしょう。?
50年前、公共事業が日本を席巻し押し上げたように、
今、国が人々になんらかの職を提供しなければ日本は衰退する。
日本を語るうえで東京を基準にしてはならない。

優秀な人材はみな東京に行ってしまう。
地方に止まる、その他の人達の生活を“ドギャンカセント”いけんのです。

農家に補助金を出すとか、高速道路を無料にすることが雇用につながるとは到底思えません。
今、自動車産業から追出された人達の雇用の場を提供できる道筋をつけるのが政治家の仕事ですよ。
国は今まで、労働力を育ててきた。
多少、頭は悪くてもいい。と言わんばかりに一般の小学校で『ゆとり教育』をおこなった。
優秀な人材は一部のお金持ちが高い教育費を払って育てればいい。というやり方だった。今でもそうです

しかし、
ここに来て、大多数の一般の労働力を必要としない世の中になってしまった。
労働力として育てられた人達を、どのように生かすか。
これは、国の責任において捨て去ってはいけないことです。

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