そのPCが買って1年のうちに何度もフリーズ。
たいした事していません。ネットに繋いでネットサーフィンか提出用の文章を打つくらいのものです。
そこでNECに電話をします。
お客様係りというクレーム班に回されます。
状況を説明すると「デフラグしてください。」「リカバリーしてください。」
何度も何度もリカバリー。
改善されません。今思えばCPUが脆弱だったか不良品だったかだと思うのです。
マニュアル通りの説明に終始する若いお姉さんの対応にとうとう堪忍袋の緒が切れました。

「責任者に代わってください

「電話で何度同じ事を言わせるんですか。」
「20万円もするものを買って一年で壊れるというのはヘンでしょう?」
「PCは10台は買ってますけど、こんなのは始めてですよ。」
「もう少し、誠実な対応してくださいよ。」
「分かりました。技術の者を伺わせます。」
そうして、やってきた技術のお兄さん。ムスッとしてなんだか腰が引けてます。(-д-`)
manmaと子供の説明を聞いているうちに段々ほぐれてきました。(笑)
PCを開いていろいろやってくれて、どうにか修復できたようでした。
そして、帰り際。笑顔になって
「クレーマーじゃないじゃないですか、ねぇ

なんと、manmaはNECでクレーマーにされていたんです。

クレーマーやモンスターペアレントやオタクというのはそう命名されると変人に分類されます。
商品に対する苦情を引き受ける係りに配属されると、大抵ノイローゼに陥るようです。
昔は苦情係といっていました。
クレーマーの中にはいちゃもん付けてお見舞金を取ろうとしたり、怒鳴り返せない立場の相手に対して言いたい放題の罵声をあびせる悪質なクレーマーもいるようです。
こうなると正真正銘の変人です。
その変人を受止める人が普通の感覚の善良なタイプの人だと悲惨です。
変人タイプのクレーマーは、そのクレームを使って憂さ晴らしをしたい気持ちでいっぱいです。
日頃の鬱憤をこのクレームに凝縮して投げてきます。
昨日ジャイアンツが負けたのも、お昼に行った食堂の店員が無愛想だったのも、女房と朝っぱらから喧嘩して言い負かされたのも、みんなこのクレームで帳消しにしたい。
そんな負の感情を込めたクレームを投げつけられる方はたまったものじゃありません。
そんな感情をまともに受けていたら、誰だって神経が参ってしまいます。
そこで、受け流すという言葉が昔からあるんですね。
受止めちゃいけないんです。拒絶してもいけない。受け流すんです。
受けなければならない商品に対するクレーム部分はしっかり受止め、あとの憂さ(うさ)の部分は聞いてあげて流してやる。
俺は腹が立ってんだ!! 俺は馬鹿なんだ!! 俺は駄目な奴なんだ!! そう叫んでいるのですから聞いてあげて流してあげたら、変体クレーマーさんも多少は救われるのかもしれません。
彼(彼女)にしたって誰のせいか分からないけど(多分自分のせいです)上手くいかない面白くない人生を送っている。その空しさに苛(さいな)まれている。自分自身に腹が立つ。自分の人生に腹が立つ。
腹が立ったら自分を奮い立たせればいいのにそれが出来ない不甲斐無さ。
それでも救われたいと縋る(すがる)んですね。
少なくともそんなクレーマーの話でも聞かなければならないお仕事ならば、受止める部分と聞き流す部分をちゃんと識別して対応すると自分の神経は多少守れるかもしれません。
「袖擦(す)り合うも多少の縁」と言うでしょう。あなたに救いを求めていると思ったら少しは憐れ(あわれ)にも感じますね。
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