最近、年賀状は作る作業になってしまいました。

昔は一枚一枚、筆で書いていました。

そのために書道習った感もあります。(笑)
いえいえ、書道をなめちゃいけません。
そんな手先の器用さじゃ上達はしません。

と長いこと思っていたのですが・・・
意外と小手先が重要な要素だったと、最近思うようになりました。(笑)
毛筆は腕で書きます。
指と手首は固定したまま軽く筆を握って、筆先を上手く回しながら書きます。
筆の側面だけで書くと肉付きの悪い板状の文字になります。
太い斜めカットのマジックで書いたような感じです。(笑)
毛筆を数年単位で途切れ途切れに習ってきました。
今は、習っていませんが、筆を持つことは多いです。
先日も、お店でお歳暮に熨斗(のし)をお願いしたら、戸惑っていらしたので気軽に書きましょうと言って書きました。
こんな時、とても尊敬の眼差しを頂戴します。

ありがたいことです。

時に、変に構えられて困ることがあります。
なぜかライバル視されて、突っかかってくる人がいるんです。
「年賀状出さないからね

たぶん、その頃のmanmaの字は「どうだ、上手いだろう

と虚勢を張ったような字を書いていたのかもしれません。不徳の至りです。

字の上手い下手というのはどういう基準で言われるのか・・・
字は人柄が出ると言われますね。最近は一概に言えないように思います。
味わい深い字というのがあります。
このブログで以前ご紹介したことある書道家の横田無縫さん(横田さんを紹介している箇所があります)の書はのびやかで自由闊達です。
横田さんは三輪田米山の書に魅力を感じ研究し、本まで出していらっしゃいます。
光とパワーがあり、そこに静寂な空気が宿る作品。
このように書道になると、筆の種類や墨の色、筆運びの勢いやスピード、息の仕方(呼吸)がそのまま字に現れます。
横田さんのお宅で杉田久女の軸を見せていただいたことがあります。
そこだけ清らかで涼やかな空気が漂う素晴らしい「書」でした。
「書」もこうなると芸術の領域に入ります。
manmaのは只の習字ですからどうということはないんです。
それなのに何故か字に対するコンプレックスを持った人は少なくない。
先日、ツイッターで「俺の字ひどいなぁ」というつぶやきが届きました。
ひとつ上手く見せるコツをお教えしますね。
横棒、要するに「一」「二」「三」に共通する横線をしっかり書くと上手く見えます。
「大」という字の横棒をしっかり、ほんの少しだけ右上がりに書いてみてください。
上手く書けたでしょ。

これだけでのことなんです。(笑)