2014年05月18日

残業代0時代


うちは土木の設計事務所を営んでいる。

うちの場合、買い叩かれたり困難な日程を強いられることはあまり無い。
発注元が出す発注金額や日程は決められたルールに従って算出されている。

だが、請負った際に出された納品期日は雨が降ろうが槍が降ろうが絶対に守らなければならない。

双方が納得した話し合いの結果納期が延期される場合もあるが、工期が延期されたからといってその仕事に携わる人件費が日数分加算されるわけではない。

請負った土地の延長が基本になっている。受けた場所の面積や長さが広く長くなれば追加料金が発生し、短くカットされれば請負い金額が減らされる。


決められたルールがあるので受ける側もある程度仕事の中身が分かり、安心な場合が多いのだが、
中には日数ばかり掛かってどうしようもない内容のものが出されることもある。

ルールが杓子定規で現実に即していないため無理な日程や発注金額になるのだ。

このような仕事を受けざるを得ない場合は赤字を覚悟して会社の余力を確かめて判断するしかない。
この場合、経営者としては優秀な能力の設計担当者にロスの少ないペース配分と経費を抑えた取組みを期待して業務に当たってもらう。

優秀な技術者は受注金額を理解して手を抜くところ、つめるところを判断できる。

だが優秀ではない技術者は与えられた業務を処理することにいっぱいいっぱいで全体を見通す能力に劣り、時間を浪費する。




設計事務所というのは経費の大部分を人件費が占める。

例えば契約額100万円、1ヶ月後の納品の仕事を請負ったとしよう。
60%を人件費が占めた場合、60万円でこの仕事を終わらせなければ赤字になる。
月給30万円の技術者が二人で終わらせれば赤字にはならない。

だが、不慣れな仕事内容で調べものや学習で60時間の残業をしてしまった場合。
月給30万円+残業代約10万円弱の人件費が必要になる。
二人で仲良く残業をされると会社としては20万円弱の赤字になる。


不慣れではない技術者(月給30万円)が一人で一ヶ月でこの仕事を終わらせれば
会社は30万円の利益が出る。

このようにホワイトカラーの職種の場合、残業時間が多いと生産性が上がり利益が出るわけではない。


むしろその逆で、短時間で仕事をこなすことが出来れば生産性が上がり利益につながる。


仕事の出来ない能力の低い社員をたくさん抱えれば、人件費ばかり掛かって赤字に苦しむことになる。

少数精鋭であればあるだけ会社は儲けを出すことが出来、当然一人当たりの給料も高くすることができる。




仕事能力が低く残業をしなければ人並みに成果が出せない社員ほど多い給料をとることになる今の制度はおかしいとずっと思っていた。





サラリーマンの場合同期社員の中で能力が認められればいずれ出世する。
給料にも差がついてくる。

しかし、それは何年も先のこと。
能力が高く定時内に仕事が片付く人でも、仕事の遅い人が残業をして自分より高い給料を取れば、自分も残業して10万を稼ごうとする。

仕事の出来不出来に関わらず長時間働けば収入が得られるというのでは社会の時間の概念を損なうことにつながっていく。


これからの社会は効率よく時間をコントロールすることが大切になってくる。

短い時間で成果を上げられることが要求されるようになる。



そして、残業しなくてもちゃんと40万の能力の人には40万円を払うことが出来る会社に企業は成長しなければならない。

30万の能力の人に40万円払わなくて済む会社にならなくては日本の社会全体の成長が遅れる。




機械化やコンピュータ社会でホワイトカラーの仕事に就く人が多数派になりつつある。


ブルーカラーの労働者保護をホワイトカラーにそのまま当てはめても適合できない場合が多い。

ブルーカラーの場合肉体的疲労からくる病気が問題になるが、ホワイトカラーは頭脳のダメージとそれを起因とする病気が問題になるはずだ。

ホワイトカラーにはホワイトカラーの保護すべきポイントがあるはずだと思う。



残業代0の時代が社会をどう変えてゆくのだろうか。



少なくとも、日中はのんびり過ごして5時から頑張る仕事風景は減ってくるのだろうなと思う。

そうなればいいなと思う。


しかし、多少能力が劣っても守ってもらえていた社会が終わるのかもしれない・・・厳しい社会になるな。






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posted by win-manma at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会
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